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「たりめーだろ!俺が一番強いんだからよッ!」 南西諸島の青空の下。海底へと沈みゆく敵艦を見下ろしつつ、勇ましいガッツポーズが天を貫く。 「天龍ちゃんお疲れさま~」 二番艦の龍田が旗艦の天龍へと寄せる。 「おぅよ。とはいえ空母二隻相手とかさすがにキッツイわ…」 レベル上げなら2-1とかでイイじゃねーか、とぶつぶつ言う彼女の装甲は甲板に爆撃を受け、若干の被害を被っていた。 脱げない程度に。 「でも連れてきた駆逐艦ちゃんたちもケガなかったしー、任務は見事に達成ね~」 「おぅ、お前らちゃんと経験値ゲットしたか?!帰んぞ!!」 鎮守府に向け回頭する天龍と龍田に追随し、新米駆逐艦たちは不慣れな長距離航海にふらふらした波線を描きつつ後に続いた。 「天龍ちゃん帰ったらドック入りだねぇ」 「ちぇ、龍田は無傷かよ…。まぁしかたねーなー。戦線離脱はしたくねーけど」 「勇ましいねぇ。天龍ちゃん、男の子に生まれたら良かったのにね~」 「あー、まったく。そうしたら剛勇無比の最強戦艦の誕生だったのにな」 フハハと笑う天龍。 水平線しか見えるもののない、若干退屈な帰投中。何気ない姉妹艦の会話。 怪しい光を帯びた龍田の目を見逃したことは、天龍の一生の不覚であった。 「天龍ちゃん、おはよ~」 「……ん……」 目覚めた視界に飛び込んできたのは、見慣れた工廠の天井。龍田の間の抜けた顔。 帰投後、幸いにも赤城の修理が明けたばかりで空席だったドックに突っ込んで…丸一日。 「…小破だった割には、意外と時間掛かったんだな」 上半身を起こし、豊かな胸を無造作に揺らしつつ伸びをして、自分の身体を見直す。修復上がりは装甲板なし、いわば全裸に武装のみの状態である。 旧式ながら馴染みの主砲、14cm単装砲。 提督にムリを言って換装してもらった、20.3cm連装砲。 そして新装備、股間の15.2cm単装砲。 ……? 全裸であぐらをかいたまま、天龍は自分の股間を見直した。 ある。間違いなく。 見に覚えのない股間に。屹立する単装砲が。 「なにか気になることでも~?」 「……コレハ?」 ショックのあまり青ざめたカタコトで、同じく全裸の龍田を見上げる。 やわらかそうな下乳。男なら垂涎もののアングルだ。いやそんなことはどうでもいい。 「うふ。寝てる間にぃ~、ちょっと男の子っぽくできないかな~って。ムリ言って付けてみてもらったのよー」 「あ~なるほど!これこれ!こういうの欲しかったんだよ!早くブッ放してぇなぁ」 笑顔で視線を交わす姉妹艦。 「………なんて言うと思ったか?!揚げるぞこのアホ艦!龍田揚げにすんぞ!!!」 「ぐぇ、クビ絞めないで天龍ちゃん…」 「とっとと外せ!カッコ悪い!」 「それがね~、」 言いにくそうに視線を逸らす龍田。 「ちょっと接合にムリがあったらしくて~、全弾発射してからでないと危なくて外せないんだって~」 「え、ちょ……全弾って、何発?」 「200。フル装填済で~す」 ショックのあまり言葉のない天龍に、龍田が背後からにじり寄る。 「だからぁ~…」 龍田は天竜のハダカの背に豊かな素胸を押し付けつつ、そっと股間に手を伸ばした。 「な、何を?!」 びくん、と全身で反応する天龍を抱きしめつつ、白魚のような龍田の指が無骨な15.2cm砲を撫でさすりはじめる。 「責任とって…最初は、わたしが何発か発射させたげる……」 耳に熱い吐息を絡ませつつ、そう囁いた。 「…いや?」 「………し、…仕方……ねーな…………」 最悪の恥ずかしさ。事態をどうにか好転させたいという理屈。そして。 砲に触れられるたび、身体を震わせる気持良い指の感触。――本能的な、期待感。 「………やさしく、やれよな…」 顔を真っ赤にしつつも小さく呟く自分を、天龍はどこか遠くから眺めているような気がした。 「さて、じゃまずはお口で一発…」 おずおずと正面から近づいた舌に、股間が舐め上げられる。 「…ひっ」 指とは違う、未知の感覚。やわらかい生暖かい感触。 そして親しい姉妹艦にそんなことをさせている背徳感。天龍の砲は、最大仰角で発射準備を整えてゆく。 「……く…」 髪を掻き上げ、砲の先端を口に含んだ龍田のショートヘアを、天龍は呻きながら思わず手で抑えた。 (…天龍ちゃん、かわいい) 龍田は普段は絶対に見せない表情であえぐ天龍の姿に気を良くし、指先、舌、唇、喉まで使って全力で砲を愛撫する。 「…く…っ……龍田……龍田ぁ……もう、オレ……」 「…もううひたい?うってもいひよ~」 喘ぎに答えつつ、咥えたモノは離さず責め続ける。 「………っ!あああああ…あっ…!」 幾度目かの、龍田の舌先が天龍の先端を滑った瞬間。 「…う…あッ…!」 目の前で、夜戦の砲撃のように光が弾ける感覚。…轟音。 座った姿勢のまま竜骨を大きく反らし、豊かな胸を振り乱して、天龍は果てた。 「っく……はぁ、…はぁ…」 一気に吹き出した汗が背を滴る。目が回る。 気持ちいい。死にそうなほど。…これこそ、未知の感覚だ。 「ふふ。気持よかった?天龍ちゃん」 「……」 立ち込める硝煙のニオイ。天龍には返す言葉も余裕もない。 「さぁて。お次は艦内に発射してみようか~?」 「う、うぁ、龍田あぁ………やめッ……撃った、ばかり…感じすぎるから…やぁ……!」 力ない抵抗を無視して押し倒し、龍田の手がぬるぬると容赦なく扱き上げる天龍の15.2cm砲は、即座に次射が装填され発射準備が整ってゆく。 「…ん、…あは…おっきくなった……じゃ、誘導するね~…」 「あああ…熱い…ッ!お前の、…なか…ッ!」 大きく足を開いた姉妹艦が、屹立した自分の砲を、ゆっくりと上から飲み込んでゆく。 ぬるぬると、とろけるような、吸い込まれるような。感じたことのない感覚が、全船体を震わせる。 「あたしの中、気持ちいい?天龍ちゃん?」 「だめ、う、動かないで…あ、やめ、あぁぁっ!ま、また…撃っちまううぅぅ…!」 「いーよぉ、どんどん発射して…熱いの全弾、ちょうだいな…」 腰をゆっくりと上下させつつ、全力運行のボイラーのように赤く熱く、とろんと上気した龍田の顔。漏れ伝わる吐息。柔らかな肌。…甘くやさしい、女の匂い。 「んぁ…!」 ふしだらに固く屹立し、緋く色づいた自分の胸の先端を不意に両方同時に摘まれ、痺れるような快楽にカラダが跳ねる。 「ふしぎぃぃ。キモチイイのがあたしの中にあるのに、目の前で天龍ちゃんのおっぱいが揺れてるなんて~」 「やっ、う、うぁ、あああぁぁっ……龍田、それ気持ちいい、気持ちいいよぉぉ……」 こりこりと絶妙な力加減で摘まれる両の船首から伝わるぴりぴりした快楽が、感じる自分を見下ろしている龍田の視線が、腰の奥をじんじんと熱くする。 目の前の龍田と同じように女の顔、女の声で鳴く自分がとてつもなく恥ずかしい。たまらず両手で覆った真っ赤な顔、ぎゅっと閉じた瞳に、思わず涙がにじむ。 潤滑油を溢れさせながら、自分の股間のモノを根本まで飲み込んで。自身も豊かな双丘をふるふると揺らしつつ、じゅぷじゅぷと淫らにくねる龍田の細い腰。 もう――耐えられそうにない。 「龍田…悪ぃ…先に…イ…クぜッ…!」 絶え間なく三点から与えられる快楽は、やがて喫水線を越え―― 「~~~~!!」 姉妹艦と接続したまま、天龍は轟音を発し、艦体全てを震わせながら、三番大砲を幾度も発射した。 「あらぁ?まだ10発位しか撃ってないけど~」 「も…もうムリですスミマセン…」 うつ伏せになって滝のように汗を流しつつ肩で荒い息をする天龍は、連続発射に股間の砲が燃えるような感覚を味わっていた。 対して龍田は肌こそ汗ばんではいるが、まだまだ余裕の表情である。 「お…お前、巧すぎないか…?」 「そうかしら~?艦隊の中では普通のほうだと思うけど~」 「…みんなそんなにベテランなのかよ…」 「演習の次の日とか、キラキラしてる子いるでしょう~?」 無言で頷く天龍。 「あれって提督にご褒美いっぱい貰ったからなのよ~?ベッドで」 「あのキラキラってそういう意味だったのか?!」 それは提督絶倫すぎね!? 「と…とにかく、お前相手じゃもうカラダ持たねぇ…今日は終了で…」 「あらぁ~。じゃ残りの190発は~?」 「じ…自分でなんとか…処理、しても、良いし…」 顔を赤らめて言う天龍を、龍田はニヤニヤととても楽しそうに眺める。 「爆発物処理、頑張ってねぇ~。協力して欲しかったらいつでも言って頂戴な~」 「…ッ!そもそも誰のせいだ誰のッ!!」 ひらひらと手を振って去る龍田に、手近なドラムカンを投げつける。 くそ!恥ずい!超恥ずい!しかも邪魔ッ!なんだこの砲ッッ!! 訂正する。 …男になんか、死んでもなりたくねぇッ!! (おしまい)
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56 :名無しの紳士提督:2014/08/21(木) 18 54 24 ID OtUh7vlQ 52 一等巡洋艦=重巡じゃなくて一等巡洋艦の中に重巡洋艦も含まれる、でいいのかな? という訳で重巡洋艦小ネタ 足柄「フンフンフン~♪女は色気より~♪」 涼風「足柄の奴どうしたんだ。」 五月雨「婚活少し止めるって言ってました。」 涼風「ふーん~おっ、弥生おはよー」 弥生「…おはよう、ございます…」 足柄「弥生ちゃーんお・は・よ、週末空いてる~?」 弥生「…はい…」 足柄「じゃ、いつものホテルでね。フンフンフン~♪」 涼風「おいっ!足柄!ちょっと待てよ!」 五月雨「涼風ちゃん、いきなり大きい声出したら駄目よ。」 涼風「てやんでい!足柄の奴男が出来ねぇからって女、それも駆逐艦仲間の弥生に手ぇだしやがって!」 五月雨「どうしてそう思うの?」 涼風「そりゃ、ホテルに誘ってるし…それに重巡洋艦ってその名の通り…従順で幼い子を…ああっ言わせんな恥ずかしい!(顔真っ赤)」 五月雨「それは涼風ちゃんの誤解です。私達も週末ホテルに行ってみましょう。」 #ホテルのケーキバイキングで ウェイター(バイト始めたばかりだけど土日は特に忙しいな…ってあれは) 弥生「…」(さっさっさっ…) ウェイター「あのー誠に申し訳ありませんがこのバイキングコーナーのものはこちらでお召し上がり下さい。お持ち帰りは出来ません。」 弥生「…」 ウェイター「?」 弥生「…てないんで…」 弥生「…ってなんてないんです…」 弥生「…怒ってなんてないんです…」 弥生「…怒 っ て な ん て な い ん で す…」 弥生「…怒 っ て な ん て・・・・・・」 ウェイター「(この威圧感只者じゃない、こいつカタギじゃねえぞ?!)」 ウェイター「ど、どうぞご自由に(ガクブル)」 弥生「…はい、どうぞ。」 足柄「弥生ちゃんいつもありがとね。」 涼風「そういう事か、こりゃ一本とられたな。じゃ足柄が婚活止めたのって…」 五月雨「お腹周りじゃないかと。」(もぐもぐ) その場に居合わせた不知火「…(私もこの手を使おう)」(パクパク) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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66 :42 ◆JW9jyZQchc:2014/05/22(木) 07 22 12 ID GxrBdYJY 予告通り投下です。 比叡、金剛、提督。エロなし。2レス。 某スレの比叡時報ネタより。 お前さん、若い女ばかりの職場にいる俺が羨ましいって? そんないいもんじゃねえ、自分で言うのもなんだがここはヤバイ職場だ。 仕事内容もヤバけりゃ上司もヤバい筋、うっかり手出ししたらコンクリ詰めじゃ済まねえ。 そんなところで薄着の若い女を四六時中見る羽目になってみろ? お前さんがホモでないなら拷問だよ。そして俺はホモじゃない。 潮の香りに力仕事を終えた女たちの汗の臭い、それに風呂上がりの石鹸の匂いとくらぁ。 後先考えずに済むならとっくに押し倒しているさ。 金やカオには困ってないだろうって? まあ、そうだな。金や容姿で困っているわけじゃないし仕事を離れりゃ誰を抱こうが勝手だ。 人事権も一任されているから、その気になれば抱きたい女に解雇通知を突きつけながら押し倒せばお咎めはない。 だが手間ひまかけて実戦と訓練で育て上げた部下たちを手放せるかい? 「仕事」の方がダメなら怖い上司から電話がかかってきて俺の首と胴体は泣き別れだ。 つまりどんだけ誘惑が強くてもそんな無茶はできやせんのさ。 同業者には仮採用の子供に唾つけて抱いているロリコンもいるらしいが俺はおっぱい大きいのが好きなんだよ。 こんだけ喋らせたんだ。お前さんには愚痴のひとつも聞いてもらうぜ。 ある日のことだ、当番の部下に夕食のまかないを命じたんだ。まかないは当番の仕事だからね。 その当番はショートカットから覗くうなじが素敵な子で当番を務めるのは初めてだった。 いつもはそいつの姉に当番を任せていたんだが事情があってね。 姉の方は海外帰りで優秀なやつなんだが、いつもストレートに好意をぶつけてくるんで困っていたのさ。 当て付けに当番を命じた妹はちょっと世間知らずな所があるが、カレーくらいは作れるだろうと思ったんだよ。 厨房から漂ういい匂いに期待を膨らませたさ。出来上がりを食べるその時まではね。 19時の時報が鳴って当番のそいつが執務室に入ってきた。 白飯が湯気をあげていて、器に入ったカレーからは実に美味そうな匂いが立ち上がっていた。 一口目にはでっかい牡蠣が入っていてこりゃ贅沢だなと思った。これがお嬢様育ちの感覚ってやつかね。 ニンニクで香りづけされたカレーはよく炒めた玉ねぎの甘みで食べやすく、ニラの食感も気にならない。 ところがその下から出てくる出てくる。 ホタテに豚肉、オクラとチーズにうなぎ、ルーからは山芋をおろしたものの味までする。 おいおいどういうことだよ。どれもこれも精がつく食材ばかりじゃないか。 聞くと彼女が育った上流階級では普段から精をつけるのが普通なんだってさ。 社交ってやつは案外体力を使うもんらしい。 俺も上層部のお偉いさんと飲むと疲れるもんな。 ともあれ彼女に悪意があるわけじゃないとわかって安心したが問題はこれからだ。 俺だって健康な若い男だ。若い女とメシを食ってりゃ衝動に襲われる。 まして若い恋人たちが聖夜に食べるようなスタミナカレーを食ったばかり。 あっという間に血が下に集まって行くのがわかった。 それでどうしたかって? 当番の女にカレーの感想も言えずに執務室から逃げ出したよ。 だってそうだろう。若い女が何も考えてない顔を近づけ、いい声で晩飯の感想を尋ねてくるんだぜ? 相手にその気がないとわかっていても、いやだからこそ理性が持たない。 女も走って追ってくるがこちらも捕まるわけにはいかない。 こんな状況でいつものように腕を抱え込まれて無防備な顔を近づけられたらどうするよ? お前さん、まだわかってねえな。チキンとか言うなよ。 そいつに手を出したら上層部の前に妹思いの姉にバーニン一発ぶち込まれるんだぞ!? 仕事場の廊下を走りに走り、逃げに逃げたが1時間近く走ると流石に息が上がる。 追ってくる方は若い女とは言え力仕事の職場でエース級を務めるような奴だ。 他の部下たちの目もはばからず逃げまわったが次第に当番の声が近づいてくる。 とうとう他に逃げ場がなくなり、宿舎の一角に追い詰められてしまった。 行き止まりの廊下で辺りを見回すと宿舎の扉の一つが少し開かれている。 その隙間から手招きしている白い手になんだか見覚えがあったが俺の頭は混乱していた。 藁にもすがる思いで扉に飛び込んだ。それが運の尽きだったんだがね。 逃げ出してからきっちり2時間後、当番の部下に見つかって怒られたよ。 なんでこんな夜遅くに姉の部屋にいるんだってな。 姉の海外帰りが取りなしてくれたがなかなか当番の部下は収まらない。 寝るまでの1時間、正座させられてさんざん怒鳴られた。 もっともこっちはそれどころじゃなかったよ。だって……ね? 俺はバックルの位置を直しながら明日からどうやって生き延びていくか考えてた。 さ、ここまで聞いたんだ。お前さんには俺の高飛びを手伝ってもらおうか。嫌とは言わせないぜ…… おしまい これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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367 :名無しの紳士提督:2015/03/08(日) 18 47 38 ID JhJHZJMk 浜で、かなり小振りなイ級が意識を失って打ち上げられているのを見つけた提督 砲は持っていないようだが当然放っておくわけにはいかず、悩んだ末にとりあえずと鎮守府に抱えて連れていく 鎮守府に戻ったところを見つかり、少しのパニックが起きた後 意識を取り戻したイ級の様子を艦娘たちの警戒のもと見ることに イ級にはどうやら敵意や戦意は無いようであり、しかも周囲の艦娘たちにも構わず提督になつきまくる その後、艦娘たちとこれからどうするかを話し合った結果、鎮守府内にて保護し、常時警戒の経過観察と結論 そしていくばくかが経ち、緊張感は拭われないながら生活の中に馴染むイ級 何事も無く、提督になついているのは相変わらずだが、成長しているのか少しずつ大きくなっていくイ級を不安に思い警戒する艦も そして、ある夜 提督は部屋に侵入する誰かの気配に気付き眠りから覚める また駆逐の誰かがイタズラしに来たか、と思いながらうっすらと目を開け、布団の横の誰かを見ると… 月明かりの中、真っ白な髪と肌に青く輝く目を持つ少女が、一糸纏わぬ姿でこちらを覗き込んでいた 勢いで妄想した、反省はしないが後悔は少しだけ 369 :名無しの紳士提督:2015/03/08(日) 20 00 06 ID l9sAzuWI 367のを読んでみて力がヲ級とかル級みたいに強くない深海棲艦は昼とかの明るい環境では化け物のみたいな姿してるけど、深海とか夜とか周りが暗い時は人間っぽくになれるのかなと 妄想した。 まぁ、夜戦時はどーなんだよとか突っ込まれたらなんとも言えんがな…
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139 :139:2014/05/20(火) 23 21 54.02 ID FIAR9bk5 提督×浜風9-43と提督×浜風9-174に浜風ものを投下した者です。 あれの最終話を書いたのでこれから投下します。 140 :139:2014/05/20(火) 23 25 12.03 ID FIAR9bk5 1 シーツの縒れを手元に見て、せり出す嬌声は枕にくぐもる。下手な息継ぎの度、胸を満たす枕の香りがより一層の恥辱を煽っていた。 水音の響きと連動するようにして腰が婀娜やかに蕩揺し、淫らな雫がつぅと大腿を滑っていた。後には蛞蝓の這ったような光沢が一直 線に刻まれて、そのこそばゆさに思わず掌の力が強まった。浜風は四つん這いの体勢で、彼からの刺激をただただ無抵抗に受け続けて いる。 朱の孔は熱く、時折呼吸するように蠢いた。まるで童女のそれと違わないばかりであった彼女の女陰も、毎夜のように施された悦楽の 指教によって、今や爛熟の滴りである。 彼の指先は、肉芽の上を叩くようにして刺激した。まるで掌が腰を支えるように添えられて、中指の全体は陰唇に埋まっている。跳 ねた愛液は彼の手首までをも汚し、尚一向に留まりはしない。 背筋から腰にかけて、電流の流れたような痙攣が彼女の絶頂を示した。くたりと仰向けにへたり、柔らかな乳房は胴の上、重力によ って平たく潰れる。彼女は顔を背け、目尻に重なるように腕を置き、荒い息をつくだけになった。そしてやはり、提督はそれ以上手を 出す事もせず、クリネックスを取りに立ち上がったのだった。 今回で何回目の伽であるのか。終わった後にはじっとりと汗ばんでしまう季節になって、だが胸を刺す寂寥は、未だに亭々と根を張っ ている。この切なさを恋を認知するに浜風は存外時間を要した。いや、今でも深層の部分においては認めていないのやも知れない。彼 女が思い描き正道とした恋心は、春水沸き出ずる果て、清らかに咲く一輪の花のようなものなのである。微恙の際の熱と似たものが、 ぽっと胸底に燈った時、それこそが真正の恋であるのだと夢想していた。故に情欲をきっかけとしたこの想い、穢れの中に生まれた感 情を一絡げに定義するのは憚られた。 愛して欲しい。そう心の中で独り言ち、途端憂鬱に苛まれる。自身が酷く驕慢な、醜いものに思われた。求められたいという欲求が 切なく胸を締め付けて、ますます自己嫌悪の陰気に当てられる。 提督が褥に戻ったのを横目に見て、彼女は身を起こした。怪訝な視線を受けながら首に腕を巻きつけると、持ち上げた体を再び蒲団 へと寝かした。引っ張られた彼は堪らず腕立て伏せのような格好で彼女の上にしなだれて、それは端から見れば押し倒した風にも見える 状態であった。 「キスを、ください」 真剣でいて悲壮の色を湛えた瞳が、突き刺すように彼を見る。息を飲んだ提督は、だがやはりそれを憫殺した。 額に唇が押し当てられる。そうして前髪を梳くように撫でてから、彼は身を捩り隣に寝転んだ。視線を交わす事も無く、たったそれ だけで終わりである。 胸を開いて中を覗き見る事が出来たならどれだけか楽になれるだろう。諦観と少しの願望を乗せた溜め息が、口から独りでに漏れ出 した。浜風は提督を信用してはいなかったが、失望をしているのでもなかったのだ。何時か、いづれ何時かはと、彼の優しげな愛撫にその 先を幻想しながら、一方では口惜しさに歯を食いしばる。彼にパジャマのボタンを閉じてもらう度、競り上がる涙を堪えながら拳をぎ ゅっと握るのだった。 あなたを殺して私も死ぬ。この頃、彼女の頭の中にはこの短文が居座りだした。浅ましい甘ったれの、エゴイスティックな人間が使 う台詞だと自覚しながら、しかし彼の顔を見ると知らずの内に心内で唱えてしまうのである。あなたを殺して私も死ぬ。あなたを殺し て私も死ぬ。あなたを殺して私も死ぬ、と。 心中の美学は、この国に生まれた者ならば生まれつきに理解している事柄なのだろう。かつて死に行く皇国のため、仲間のために自 らも海中へ没した彼女は、それを醜悪とは思わなかった。むしろ、純粋な恋。春水の沸き出ずる……に近似した究極の白壁。微瑕一つ も有らざりき、誠の心。そう思われた。 浜風は彼の手を取ろうとして、しかし止めた。 141 :139:2014/05/20(火) 23 27 53.31 ID FIAR9bk5 2 子の刻。夜の重たい静けさを裂く、賑やかな談笑の声があった。間引きに付けられた蛍光灯が廊下を薄暗く照らす中、唯一食堂だけ は真昼と思えるほどの目映さを放つ。 限定海域攻略完了の祝いとして開かれたこの酒宴は、その姦しさの峠も越え、ぽつぽつと自室へ帰る者の姿も現れだした頃合である。 こと駆逐艦の大半はその姿を消していたのだが、唯一浜風だけは提督の隣に座り続けており、その雰囲気たるや沈欝の極みであった。 彼女は視線を虚空に固定しながら冷えたグラスに唇を当て、中のモスコミュールを舐めるように飲んでいた。他方、提督は思い出し たように声を掛けるが、どれも無視をされるか一言相槌を打たれるばかり。酔いも回りだした頃には何やら無性に苛立ちが募り、日本 酒を手酌してはその感情を無理やり腹底へ下している。 壁掛けの時計を眇め見つつ、提督はとうとう痺れを切らすと、 「僕はもう寝るけど……」 と言った。引き止めて欲しかった訳でもなく、ただ報告しておこうというような心緒である。最後に口を開いてから既に一刻は過ぎ ており、ざらついた喉が不快な音を発した風だった。 「そうですか」 果たして浜風の反応も平坦の極み、清閑な湖の水面が如く起伏の一端もありはしない。提督は憮然と立ち上がると、早足にその場を 後にした。 彼の背中を眺め、浜風の心内には猛然と湧き出すわだかまりがあった。悲観の憤怒と諦観の絶望とが、体に巡るアルコールの熱に火 をつけたようだった。上ずった気が何が何やら分からない内に涙となって溢れ、堪え切れなかった幾らかの嗚咽がしゃっくりのように 零れ出す。噛み締めた下唇は真っ白に、濡れる眼は真っ赤になった。 競り上がろうとする嗚咽を何とか飲み込んでいると、力の込もる拳や肩が独りでに震えだす。それが厭に無様に思われて、恥辱の涙 をも混ざりだした。浜風はグラスの残りを一気に呷り、うずくまる様に下を向いた。 どれほどか時が過ぎ、涙は留まる事を知らないが呼吸は落ち着いてきた頃合、隣に腰掛ける艦娘がいた。右手には冷酒の徳利とお猪 口が二口、左手には荒く千切られたキャベツ盛り。唯でさえ露出の多い服を更に乱しながら、武蔵は朗らかな笑顔で席についた。 「浜風よ。貴様、まだこういうのは知ら無いだろう。まぁ飲め」 差し出したおちょこに並々と透明の雫を注ぎ入れ、彼女は開口一番にそう言った。体中の元気がごっそりと消え去っていた浜風にと って、その絡み方は何とも煩わしいものであったのだが、わざわざ遠慮すると言うのもそれはそれで面倒くさく思われ、逡巡の後に結 局は渋々、その小さな器に口をつけた。 焼かれたのかと思えるほどの膨大な熱が、一気に胃の底へと駆け下りた。切羽詰った浮遊感が呼吸を乱し、しかし不快な感触ではな い。目の覚める強烈な苦味が舌の上で踊り続け、それは刺青のようにずっと刻まれたままであるようだった。 形容するならば、多幸感である。忘却の彼方へ打ち捨てられていた胸の温かみが、じんわりと体に広がってゆく。たちどころに良く なる機嫌をどこか不気味にも感じながら、しかし気持ちのいいことに変わりは無い。悲観や苛立ちは流され出て行き、唯一残った負の 感情は、してやられたという悔しさだけである。得意げな顔つきの武蔵を恨めしく見ながら、彼女は杯を置いた。 「もっとください」 そうして、待ってましたと言わんばかりに、徳利は傾けられたのだった。 142 :139:2014/05/20(火) 23 31 03.34 ID FIAR9bk5 「提督と何かあったのか」 自身も杯を呷りながら、武蔵は浜風を横目に見、窺う声音にそう聞いた。当人は気が付いていないようであったが、先ほどの落涙を 見た者は存外に多く、そしてその誰もが聞きたいであろう質問でもあった。 武蔵には別段、それを言いふらそうというような魂胆は無かった。あるのは好奇心と彼女への配慮のみである。しかし浜風は気丈に も顔を上げ、空元気に答えたのだった。 「いえ、別になんでもありません」 「よく言うぜ……。まず目の充血をどうにかしてから言うべき台詞だな」 「少し、酔っ払ってるだけです。提督は関係ありません」 彼女がそういった方向について厭に意固地になることを、武蔵とて心得ていた。懐柔に時間を惜しまず、兎に角酒を注ぎながら辛抱 強く聞いてゆく。どれだけ強大な意思があろうとも、本能の方は内包している思いをぶちまけたいはずであった。なれば、酒さえあれ ば何れか理性が頽れる。果たしてその目論見どおり、彼女の口はお猪口の呷られる度、徐々に徐々にと緩くなっていったのだった。 二本の徳利が空になる頃、浜風の瞳は再び潤みだしていた。口から漏れ出す提督への呪詛。最初こそは抽象的な、ただ言いたい文句 を連ねただけだったそれは、次第に同情や憐憫を売りたい為に、より事実の暴露に迫っていった。武蔵がうんうんと気前良く聞いてく れる事もあり、とうとうその全てを告白しなくてはもう恨み言も言えない段になると、浜風は意を決し、事のあらましを口に出し始め た。 あの口淫や、自慰や今の半端な同衾関係についてである。羞恥も惨めも打ち捨てて、赤ら顔に告白し続けた。 まさかそういった所にまで発展しているとは思っていなかったのだろうか。武蔵は目を見開き、唯何も言わずにそれを聞いていた。 「私、提督の事が好きみたいなんです」 最初、明るく始まったその物語も、結びの文言に至ると余りに重苦しい悲惨さ。息の詰まるような激情を冷静さの奥に見出して、武 蔵はため息をつかずにはいられない。彼女の瞳に映る純真と、表情に顕れるくたびれが痛々しく思えてならなかった。 絶対に報われない恋慕である。本人にも自覚があるらしい事が、なお一層不憫であった。痛みを伴わない解決の機会は永遠に失われて おり、あとはどれだけ傷を浅く済ますかという不承の始末だった。武蔵はお猪口を呷ると、一口に飲み込んでから口を開く。 「まだこの艦隊に来て間もない頃の話だがな、今の貴様みたいに練度向上を目的として秘書艦をやっていた時期があった」 浜風はあの痛ましい眼を向け、無言に話の続きを促した。前口上を終えてしまった今の段になって今更席を立つことはできないと知 りながら、武蔵は逡巡に口を閉ざしてしまう。 果たして自らが終端のきっかけとなってもいいのかと自問した。これから話す内容によって、浜風のもしかしたらという希望は呆気 なく潰えるだろう。客観視して間違えなく最善だった。しかし苦しみの伴う事も明白である。決断は、疎ましくも自身に委ねられてい た。 十秒は経った後、彼女はおずおずと話を再開した。心内では謝罪を呟きながら、平然とそれを口にする。 「提督に押し倒された事があった。その時は酒も入っていたし、私とて別段嫌ではなかったのだがな。……まぁ、色男だ。決して尊 敬はできないが、魅力はある。まぁいいかとも思って、なされるがまま好きにやらせていたんだが……。あいつ、私が処女だと知った 途端に止めやがった」 143 :139:2014/05/20(火) 23 33 49.19 ID FIAR9bk5 そこまで一息に言い切って、武蔵は浜風を盗み見た。今、彼女の心が一体どれだけ荒れたのか。口を堅く結び、無表情に見つめるそ の様子からは一切憶測もできはしないが、尚それでも覚ろうとした。 虚ろな視線に薄ら寒い思いを抱きもする。しかし武蔵はあくまで彼女を案じ続けていた。嫌悪をされたとしても、事実の客観を意識さ せることこそが唯一残された救いへの道。そう考えていた。 「あいつは慣れすぎているんだよ。女心を弄ぶのは得意だが、気遣うことは一片もできやしない。提督職を追われたなら、まず間違 いなく男妾になるぜ」 浜風の胸の内に、男妾。その一単語がずんと響いた。今驚くほどの心の粛然。その裏に燃え上がる嫉妬や落胆はそのまま、何故だか 男妾という言葉が残響するように胸を打った。 まさしく提督の性質だと、感心にも似た清々しさが感じられた。彼女は、自身がどこか集合住宅に住まい、提督が居候している生活を イメージした。尽くせども尽くせども言い寄る女を邪険にしない彼は、ふらっと外へ出ては遊戯する。愛想尽き果て打ち捨てる事がで きたなら良いのだろうが、なまじその男妾の性質が楔である。何時までも期待を抱き続け、そして破滅。そういった物語が克明に再生さ れたのだった。 「あんな男、真剣になればなるほど損しかない。早く諦めたほうが良い」 纏められた終わりに、確かにそうだと同意した。あんな男は打ち捨てたほうが良い、何の得にもなりはしないと思えども、しかしど うしようもなく惹かれる心。……魂と呼んでもいいやもしれない。彼を欲する感情は、ひたすらに強大で堅牢だった。彼さえあればそ れでいいと、彼が愛してくれるのならばそれだけで全てが満たされるのだと、心内で増殖する渇望は、完全な理屈をもってしても制圧 叶わないように思われた。 「……どうやったら諦める事ができますか」 顔を伏せた浜風に、武蔵は間髪入れず答えた。 「まず何より、もう逢わないことだな」 144 :139:2014/05/20(火) 23 37 12.17 ID FIAR9bk5 3 蠅取り蜘蛛の足音さえ聞こえそうなほど静まり返った執務室。その窓際に立ちながら、提督は一人キャスターマイルドを喫んでいた。 一人の時にしか喫煙しないのは、勿論艦娘の健康を考えているからでもあるのだが、最大の理由は女々しい銘柄に魅せられていること への羞恥があった為である。かなりの昔、海軍兵学校にいた頃の話であるが、初めて買った娼婦から銘柄を揶揄されたことがあった。 JPSを愛喫していたその女からすれば、どんなパッケージを見たところで子供の遊びにしか思えないのだろうが、まだその時分、不 慣れの純朴な田舎上がり。精白に近い心は大いに傷ついて、以来人前でタバコを吸うのに抵抗を覚えるようになったのだった。背伸び してタールの多いものへ乗り換えようとした時期もあったが、バニラの甘みが無いと何とも口寂しく苛々も募る。中毒なほど多く吸う わけでもなく、結局はキャスターを愛飲し続け今に至る。 一人広い部屋に閉じこもると、何とも集中の切れやすい提督であった。秘書の浜風は珍しくも大破。入渠に掛かる時間を見、練度の 高まりが意識された。お小言を言う艦娘がいなくなれば元より自堕落な彼であるから、積まれた書類は見て見ぬふりをし、開けた窓か ら朱に染まる岸辺を眺める。吹き込む風の湿り気に、梅雨の気配が感じられた。 つと、扉をノックする者があった。提督は大仰に背筋を震わすと、慌てて煙を扇ぎ吸殻を外へと投げ捨てた。別段、喫煙しているこ とそのものを秘匿にしていたつもりも無いが、どこかこれは疚しい事なのだとも思えている。少し待てと大声に返答し、スプレーを吹きか けてから椅子に座った。さも執務に忙しい風を装い、万年筆を手に取って入れと言う。 戸を開け目に付いたのは、大胆な白さらしに褐色の肌。颯爽と入室した武蔵は 「邪魔するぞ」 と一言、執務机の対岸に立った。 「何か用か?」 「いや何、“浜風の奴がいる前ではできない話”だ」 「……お説教かな」 威圧を不敵な笑みに載せ、射抜く視線は凄みに煌く。提督は背筋に冷や汗が滲むのを感じながら、腕を組み佇立する彼女を窺い見た。 「何でも貴様は、私と気まずくなるだけでは飽き足りないらしい」 「別にそういう訳じゃない」 「ならどういう訳なんだ?」 提督は一瞬、何かを言いたげに口を開けたが、そのまま黙し顔を伏せてしまった。どういうつもりかと問われても、特にどういうつ もりもないのだから、答えようも無かったのだ。浜風が望んでいる事は知っていて、だがそれを叶えるのは嫌であった。ならどうして 毎夜遊戯するのかと言われれば、それもよく分からなかった。謗られるべき悪行なのだろうし、そういった自覚もある。しかし、いつ の間にか気が付いたら習慣化していたのだから、もうそれは仕様が無いじゃないかとも思うのだ。 「分からない」 静寂の意識された頃、彼は正直に答えた。 「言うと思ったぜ」 すかさずに吐き捨てたれた言葉の語調には、呆れと怒りが垣間見えた。武蔵は続けて、 「お前、そんな調子じゃいつか刺されるぞ」 「実は昔、ここに着任する前なんだけど、住んでた下宿に包丁を持った娘が来襲した事があってね」 「経験済みだったのか」 「幸か不幸か死にはしなかった。……なんで僕はこう、好かれてしまうんだろう。嫌ってくれたほうが楽なのに」 「よく言う。寧ろ積極的に関係を持ってるのはお前の方じゃないか」 提督は再び沈黙という逃避、部屋には武蔵の来るより前とまったく同じような静寂が広がった。その場に立ち続ける彼女と、ペンを 握り顔を伏せた彼の足元を、ゆったりとした時間が無意味に通り過ぎていった。 145 :139:2014/05/20(火) 23 40 18.66 ID FIAR9bk5 「貴様のせいで私は疵物」 どれほどか経ち、沈黙を破った武蔵の呟きは、耳が静寂に慣れてしまったせいかかなり大きく聞こえた。声音に怨みは無く、ただ寥々 たる響きである。 「最後までした覚えはない」 提督はすかさずにそう言った。 「だからこそだよ。あの後私は一人外で飲んで……。まぁ、顔には自信があるんだぜ。引く手は数多。一番マシな奴を見繕ってな」 「おい、冗談だろう」 珍しくも彼の顔つきは険しくなっていた。それを見ると武蔵の心内には途端、愉快な気持ちが沸いてきて、何時もの笑みから更に口 角が吊りあがった。 「貴様が処女は嫌だって言ったんだぜ?」 「別にそうとは言ってない! あれは……僕がただ臆病なだけだったって話じゃないか」 「なんだ生娘は嫌う癖に独占欲はあるんだな。つくづく度し難い奴だ」 「からかうなよ」 必死な声音にとうとう堪えきれなくなると、彼女は腹を抱えて破顔した。目尻には涙が浮かび、床へ悶え転びそうなほどにふらついて、 ひたすら喉を振るさせている。 「お前、僕を馬鹿にしてるな」 「すまんすまん」 「嘘だろう、それは。僕をからかいやがった」 「どうだろうな。……確認してみるか?」 笑いを引き摺り高い声でそう言うや、彼女は早足に机を回り、提督の側まで近づいた。狼狽し慌てて椅子を引く提督の姿。それを嘲 謔する心地に見て、横合いから体躯を滑り込ませる。肩に手をかけ背もたれへぐいと押さえつけると、情交への興奮、眠っていた嗜虐 の心が悦楽への欲望を燃え上がらせた。 「ほら、脱がせてくれ。……あの時みたいに」 彼女の体躯がしな垂れかかり、提督の胸板の上では柔らかな乳房が押し潰される。熱い吐息が頬を撫ぜ、それは次第に下へと下がっ ていった。顎を過ぎ、首筋を滑り、そして首根に到達すると温い柔らかさが愛撫を始めた。人の最大の弱点へ人の最大の凶器が迫る。不 安や恐れ、どこと無く胸騒ぎがして落ち着かないこの感覚こそ、首へのキスの本質的快楽であると思われる。信頼という保証があるに しろ、自身の生命を完全に預けるという危うさ。相手の支配に堕ちるという悦が、背筋をすぅと駆け下りた。 提督は彼女の背中に手を回し、さらしの横筋一本一本をなぞった。時折敏感な所を指が滑ると、肩が僅かにぴくりと跳ね、口の隙間 からは、か細い声が漏れ出した。どこか羞恥があるのか、そういった反応を寄こした彼女は直後には首へ強く吸い付き、朱の跡を刻み 込む。 悪戯に仕返す悪戯。子供の遊戯のような睦み合いは次第にその淫靡さを増してゆく。鎖骨にまで唾液の垂れる頃、武蔵は顔を上げる と濡れ光る唇を彼の口へと近づけた。開いた隙間から舌が探りを入れるように進入すると、彼もまたそれを向かい入れる。踊るように弄 り合い嬲り合う紅は、段々とその水音を大きくさせていった。 一度離された口の両端に、雫の橋が掛かった。それは行為への名残惜しさを代弁するが如く粘性を保ち、そして遂には自重で崩れ落 ちた。 「煙草、吸っていたんだな」 「ああ」 「……脱がせてくれ。今度は最後まで」 提督は再び彼女の口へ吸い付くと、さらしの結び目に指を掛けた。 146 :139:2014/05/20(火) 23 43 17.50 ID FIAR9bk5 4 のぼせた頭の疼痛に息を荒らげながら、浜風は服を着込んでいた。 酒宴での警告はしこりとして胸にわだかまり、尾を引いていた。夜伽は最早習慣として体に組み込まれて、今更引き剥がす事など無 理であった。彼の手を受け入れるたび危機感のようなものが心を痒がらせ、その感触は背徳の快楽を現出させる。今日こそは、今日こ そはと思い続け、しかし重ねてきた同衾の悦。今や他人の温みの無い、冷えたシーツの感触を思い出せない彼女である。さっぱりとした 体と更けた時分は、これからするであろう事にお誂え向きとも思われた。 自己嫌悪に涙することなど今の彼女には日常茶飯事で、だから幾つかの雫が目尻から頬へ流れたことにもしばらくは気が付かなかっ た。顎先がくすぐったく、服の裾で掻いてみれば小さく染みができたので、そこでようやく自身が泣いているのだと分かったのだ。 止まろうと思えば止まる事ができるのに、破滅への街道を一夜一夜と進んでゆく。そして今日とて歩は止めず、彼の手に溺れるのだ。 なんて浅ましく卑しい事だと、自嘲の言葉は心内に尽きない。 入渠施設を出て執務室へ向かう途中、廊下の果てに人影を見た。間取りからその人物は提督のの元へ行った帰りなのだと分かったが、 ともすれば幾らかの駆逐艦などは就寝している時刻である。とりとめもない用事なら明日に後回すであろうし、そして何より自身の入 渠中に会っているということが彼女の心に波風を立てていた。目を凝らしその娘の姿を見んとすると、果たして浜風は息を飲んだ。 武蔵はどこか幸福に浮かれた様子で、跳ねるように廊下を進んでいた。浜風が姿を認めてから大分遅れて彼女も気付き、何時もの微 笑みで軽く手を振ってくる。 「入渠上がりか」 声を掛けられ、すかさず 「はい。……あの、執務室に何か?」 「別に、とり止めもないことさ」 武蔵は会話に立ち止まる事もせず、呆然と立っている彼女の横を通り過ぎた。 徐々に小さくなる背を眺め、胸に切羽詰ったような苦しさが広がる。焦燥や不安に駆られ、頭に思い出されたのは男妾と言う言葉で あった。いやに上がってしまった呼吸を飲むようにしていると、今度は胸を叩く動悸が気持ち悪いほど大きく響く。そんな筈はないと 思ってみてもその根拠の薄弱さ、結局は信頼という一言に集約されてしまうのだった。信用に足らない相手であった。だのに心は夜を 重ねるたびに少しずつ、侵略されていたのである。 幾分かは落ち着いた後、執務室へ向かい戸を開いてみると、まず書類の片づけをしている提督が見えた。彼は彼女の入ってきた音が 聞こえるなり、顔を向けないまま口を開き、 「お帰り。もう僕は寝るけれど」 「あの、さっきまで武蔵さんがいませんでしたか?」 「うん。まぁ、少しちょっとした野暮用でね」 屈んだ姿勢に露出した首筋。浜風はそこに咲いた朱を見逃しはしなかった。 147 :139:2014/05/20(火) 23 46 18.56 ID FIAR9bk5 決定的であった。その瞬間彼女は、自身の願望が一片も叶えられはしないことを心底から悟った。彼の目は決して自身を向いてはい ない、例え抱かれていてもそれは好意によるものではない。今までの全ては無為であったのだと気が付き、願望は砂地に水が立ち消え るが如く霧散した。そして途端心内に、この想いを断ち切らねばならないという決意にも似た覚悟が芽生えたのだった。 嫉妬ではない。寧ろ、武蔵はそれを分からせるために提督に跡を残したのかとも考えた。だが幾ら予想を立ててみた所で、それは本人 にしか分かり得ないことであったし、わざわざ彼女がそれを告白するとも思えなかった。 提督の怪訝な視線を受けて、自身が再三泣いている事を自覚した。今度は空虚とやるせなさの涙であって、もうこの数ヶ月で全ての 涙を制覇した気にもなる。 早急に区切りをつけなければならない。そう思い至ったのは、元よりの彼女の性質の為か、或いは傷付き過ぎた心が自衛として仕向 けた事なのか。 思考の纏まるより先、言葉が口に上った。それは奇しくも、最初の夜と同じような心地であった。昂ぶった感情と、どこか冷静な客 観。そして何より、自分の楽を求める為だけにするという、エゴの自覚。 「提督、私を抱いてください」 嗚咽交じりに吐き出された言葉は、どこか床へ沈殿するようだった。 「もう、もうこれで終わりにします。抱いてくれさえしたら、もう普通だった頃に戻りますから。……抱いてください。でないと私、 何時かあなたを殺してしまう」 それから泣き声だけの静寂が、厭に長く経過した。 提督は彼女に歩み寄ると、髪を梳くように撫でてから背中へと手を回した。 褥に座り、浜風は何よりも先にキスをせがんだ。唇と口腔へ望んだ感触が得られるや、それまでの後ろめたい陰鬱は歓喜によって吹 き飛ばされた。飽きることなく吸い吸われ、いよいよ息づかいの切なさ極まり、彼女は自ずからセーラー服のボタンを外す。彼の後頭 に掌を当て一時も離れないようにすると、後は舌根が疲れ果てるまでひたすら接吻を続けた。 服を脱ぎ去るのは早かった。何時もは皺にならないように畳むそれも、脱げた側から捨てるように放る有様。提督が彼女を組み伏せ ば、下着や上着の幾らかは折られたまま背に押し付けられた。流石に気を遣い、引っ張り抜く為身を起こそうとした彼であったが、浜 風はすかさず首に手を掛け離反を許しはしなかった。そのまま怒った風に烈しく口へ吸い付き、舌の運動は益々苛烈になる。唾液の零 れるのを厭わず、どちらの物とも知れない雫が頬を滑ってもそれを掃いはしなかった。 148 :139:2014/05/20(火) 23 49 43.08 ID FIAR9bk5 「いい加減、苦しい。がっつき過ぎ」 肩を押さえ、無理やりに体を話した提督は息も絶え絶えそう言った。彼としては半ば冗談のつもりで放った言葉であったが、つと見 下ろせば彼女の眼は潤みを湛えている。やはりそういった所について、提督は浜風を好んではおらず、僅かに沸いた苛つきから表情を 保つのには労をとった。 堪った鬱憤を晴らすかのように、彼は双丘の片方を乱雑に掴んだ。指や掌が捏ね、のたうち動くと、乳房は従順に波打った。数多愛 撫を受け続けてきた浜風は、痛みと快楽の境界にあるようなこの荒々しい行為に、しかし被虐の悦を享楽している。 「もっと、ください」 嬌声の最中、自身でも羞恥を感じるほどの声音で彼女は言った。提督は白く細い首筋へ唇を近づけ、吸い舐め弄ぶ。 接吻は首筋のみに留まらず、耳の端、鎖骨の窪み、頤などにまで及んだ。その悉くが切なさを際立たせる性感帯。行為の度に思うこ とではあったが、今回は一層、そういった慣れを垣間見るといよいよ心苦しくなるのだった。 仕返しをする心緒に浜風はぐいと彼を抱き寄せ、その首筋、既に刻まれた跡を上書きするが如く吸った。充分すぎるほどに経過して 一舐めした後口を離すと、そこは虫刺されやら打撲痕やら、そういった言い訳の聞かぬほど婬猥な造形に紅く染まった。 胸のすっとするような心地に恍惚があり、蕩けた眼に再びキスをせがんだ。唾液の跳ねる音を聞きながら、まさしく恋人のような睦 み合いをしている事。それが悦びの極地なのである。呼吸の合間、浜風は身を捩ると提督の下を抜け出した。 「どうしたの」 「口でします」 言うと同時、彼の寝巻き甚平の下へ手を掛ける。 露出したそれが硬度を持っているのを見て、言い得も知れぬ満足感が湧き出した。感情は兎も角、肉体的には発情しているのだという 事実に、鬼の首を取ったような心地になる。浜風は得意なままに、肉槍へ接吻したのだった。 竿の根元から舌を這わし、時折唇で挟むようにした。膨らんだ部分に辿り着けば再び根元へ戻っていって、ぴくりと反応を寄こす所 を見つければ執拗にキスを繰り返す。 しばらくの後、陽物の先端には付着した唾液とは別の雫が、一粒の玉となって溢れていた。彼女は一旦口を離すと、とうとう陰茎の 先からを頬張っていった。 無理に喉まで押し込もうとはしなかった。苦しくなる限界までで妥協して、代わりに亀頭の返しや膨らみを舌で舐めまわしていく。 時折、口腔内に苦く潮っぽい味が広がって、彼女は眉を顰めた。とても美味しいとは言えないそれは、だが確かに幸福の味でもあった。 嚥下すると彼のものを体に取り込めたという悦が、より興奮を促してゆく。 顎の疲れに一旦の小休止のつもりで口を離すと、提督は彼女の肩を押してゆっくりと蒲団へ倒した。物足りないという気にもなった が、彼の眼光には先に進む意思が見て取れて、途端不満は消失した。 149 :139:2014/05/20(火) 23 53 12.26 ID FIAR9bk5 提督は確認するように、彼女の陰唇を指でなぞった。そこは既に湿潤に蒸れ、指には多分に愛液が粘る。竿の先を宛がって、彼女の 様子を見下ろしてみれば、肩が異様に持ち上がり掌はぎゅっと握りこまれていた。 「するよ。力抜いて」 肩や手をとんとんと叩かれ、浜風は羞恥に頬を赤くした。言われるがまま息を吐き出し、体中の力を緩めた瞬間、烈々とした異物感が 下から込み上がってくる。 臓腑を直接押されるような苦しさであった。熱さと、痛みと、圧迫感。待ちに待ち望んだ歓喜の苦痛に、だが違和感もあった。彼女は すぐにでも、また肉槍による衝撃が下腹を突くと身構えていたが、提督に一向動く気配はなかった。彼は入れたままに髪や頬へキスを し、小さい子をあやすが如く頭をよしよしと撫でている。 屈辱でもあった。元より昂ぶっていた感情が更に波風を荒らげて、冷静さが悉く消え果てる。彼女は怒りに口を開き、叫ぶようにし て言った。 「動いて、動いてください!」 「生娘が生意気言うよ。辛いでしょ。しばらくこのままでいい」 それを聞くと、途端口惜しさに詮方無く悲しいやら嬉しいやらの胸の痛み。一体彼の気持ちはどこに向かって、そして自身の気持ち は何を目指してと言った台詞が頭の中をぐるぐると巡った。 「……優しくしないでください」 か細い哀れな懇願は無視をされ、益々惨めな気になりながら、それでも確かに欣喜がある。彼は優しく接吻すると、ようやくじれっ たい速さに動き出した。 鈍痛和らいで、下半身のみが自分の体から切り離されたように感じる頃、彼の温かみが腹内に広がった。それが唯一の、この恋慕に よって得られた証でもあった。そして彼は引き抜かれ、尚浜風は死体のように動かなかった。 終端の景色を目の前に、彼女の胸中には何もない。穴の広がり続ける虚無が、ずっと地平まで続くようだった。目の前の男への愛し さは、だがそれも寝て起きれば忘却の彼方に捨て去る約束である。無常へ寂寥を思うに、体の熱が熱すぎた。 事後の処理を終え、隣に彼が寝そべった。最後に眺める事のできる横顔であるし、最後に感じられる体温でもある。何もかもが、終 わり。そう思うと途端胸が一杯になって、思わず提督の手を握っていた。果たして、握り返される事はなかったが、それでもいいと本 心から思えていた。 眠りにつくまで、枯れた涙の辛さが心を抉るように痛めつけた。 150 :139:2014/05/20(火) 23 54 25.83 ID FIAR9bk5 以上でシリーズ完結です。長々と失礼しました。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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318 :響のマフラー:2014/02/06(木) 00 09 24.68 ID lwZwtEvb ヒトニイマルマル、鎮守府近海の演習海域。 小型の高速ボートの上で、響は演習の出番を待っていた。すぐ隣では、姉妹たち第六駆逐隊による 射撃演習の様子を、提督が見守っている。 「司令官?」 「何だあ、響」 一面灰色の曇天の下、響きは姉妹たちの動きを見つめたまま、静かに提督に問いかけた。 「司令官、寒くは無いのかい?」 薄手の紺色コートに両手を突っ込んだまま、提督がすん、と鼻を鳴らす。 「大したことねえよ」 強がりだ……響は思った。近海とはいえ今日は海風が強い。しかも今は2月だ。 日本の暦の上では春が始まる頃だというが、それが一年で一番寒い時期とは、 何かの皮肉のつもりだろうか。 提督の着古したコートは、潮を含んだ寒風に吹き荒らされてペナペナに傷んでいる。 太陽の出番を待つでもなく、今にも引きはがされそうだ。 「やせ我慢は、良くないと思うよ?」 響が白いため息をつくと、提督がふん、と鼻を鳴らした。 「我慢なんかしてねえよ。つうかお前らこそ、年中そんなカッコで良くもまあ」 「私たちは艦娘だからね。海さえあれば年中元気さ……特に私はね」 「お・そ・ロ・シ・ア、ってか」 「……一段と寒いね。響、出撃する」 愛想笑いを浮かべる気にもならない駄洒落だった。 響はボートの縁を蹴って、姉妹たちが待つ鈍色の海へと降り立った。 頑固な提督にも困ったものだ……手洗い波しぶきの歓迎の中、響は思う。もう少し健康管理を してもらわないと、じきに風邪を引いてしまう。そうなると困るのは自分達だ。 ひいては海軍全体に影響が波及し、深海棲艦に隙を見せることになりかねない。 ――何とかしないとね。 「魚雷、一斉発射! てーっ!」 雷の号令。 横一列に並んだ第六駆逐隊4名の放つ魚雷が、仮想標的目がけて鼠色の海を切り裂いていく。 水面にうっすらと見える白い泡の軌跡。 一本足りないけど、楽譜の五線譜のような。 高空を遊ぶ攻撃機の編隊が曳く、飛行機雲のような。 灰色の毛糸に編まれた、飾りげないストライプのような―― 「そうか」 響がぱちんと指を鳴らすと同時に、仮想標的に命中した魚雷が高々と水柱を上げた。 「どうしたのよ、響?」 「いや、こちらのことさ。さあ、続きを片付けよう」 隣で小首を傾げた暁をよそに、寒空の中、響は艤装を高く鳴らして前進した。 319 :響のマフラー:2014/02/06(木) 00 12 10.53 ID lwZwtEvb 同日、フタサンマルマル、駆逐艦営舎。 同室の第六駆逐隊の面々が寝静まる頃、パジャマ姿の響はごそごそとベッドを抜け出した。 冷たい床に白く小さな足を降ろし、小型の懐中電灯で暗い部屋を照らす。 まん丸の光に照らし出されたのは、滅多に開けることのない自分の引き出しだった。衣 服やら手紙やらが雑多に押し込まれた奥底をまさぐると、ふわりとした感触があった。 響はふわふわを掴み、引き出しから引っ張り出す。編み棒の刺さった毛糸玉だった。 響がこの鎮守府に配属されたとき、何かの役に立つかもと持ってきていたものだった。 毛糸玉は3つ。紺色に、赤に、グレー。どれも無難な色だと思う。 響は両手に毛玉を抱えると、ととっとベッドに戻った。 これで提督にマフラーを作ろう……響は頷いた。 あの紙みたいなコートは見ていられない。襟元さえ温かければ、人は十分に暖をとることができる。 季節感のある装いは、紳士の嗜みだとも思う。自分たちの提督が、相応の身なりでいてくれることは、 一部の艦娘にとっては士気高揚にも結びつくだろう。 しかし、それより何より、自分の気持ちを、ひと針ひと針込めたマフラーを提督が…… しんと冷えた営舎の空気の中、響は耳元がぽっと熱くなるのを覚えた。 ――いやいや、私は何を考えている。 ぷるぷると銀髪のロングヘアーを振って、響は編み棒を構えた、が……。 その姿のまま、響はしばし硬直した。 ――提督は、何色が好きなんだ? 紺、赤、グレー。紺、赤、グレー……皆目見当がつかない。 ――わ、私は……そんなことも知らないでこんな事を……。 響はがっくり肩を落とし、毛糸玉を見つめた。 当る確率は三分の一、いやいや、そんなことはない。黄色が好きかも知れないし、 あの偏屈な性格からしてピンクが好みだとか言い出す可能性は十分にある。 提督が素直であることを祈り、響は再び手元の毛糸玉に集中した。普段使いを考えるなら紺色だ。 でもそれだとペラペラのコートと同じ。全身紺色ってどうなの? オシャレって言えるの? そこいくとグレーは最強。どんなファッションにも合わせられる。 私服だってコートだって、難なくマッチするだろう。 でも、でも、でも! さんざん迷った挙句、自然と響の右手に収まっていたのは、赤い毛糸玉だった。 響は心の中で納得していた。 ――これは私の色……不死鳥の、色だと思う。 この際、ちょっと派手だっていい。目立ったっていい。響はそう思った。 もしも気に入ってもらえなくても、こんな突飛なマフラーだったら、きっと冬が来るたびに 自分の事を思い出してくれるに違いない、と。 それにもしも、もしも気に入ってくれたとしたら。 冬の海のから帰ってきた時、一番最初に目に留まるのが、赤くて目立つ姿だったら。 響はどんな困難も超えて帰ってくるだろう……文字通り、不死鳥のように。 今度は顔全体がぽぽぽっ、と熱くなった。よく分からないけど、頬が緩んだ。 響はきょろきょろと部屋を見回し、聞き耳を立てる。規則正しい寝息がみっつ。進路ヨシ。 「さて、やります、か……」 小さくつぶやいて、響はベッドサイドの読書灯に毛布を掛けて手元だけを照らした。 そして毛糸のカーディガンに袖を通すと、静かに編み棒を動かし始めた。 320 :響のマフラー:2014/02/06(木) 00 13 07.68 ID lwZwtEvb 思いつきで始めたぜ。 続くぜ。多分エロもあるぜ。
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343 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/09/12(金) 07 40 24 ID 12yOsGs6 天津風とケッコンして数ヶ月。 艦隊を指揮するべき俺がいるのは、執務室の椅子ではなく、私室のベッドの上だった。 「もう、また少し熱が上がってるじゃない」 我が嫁天津風の声。体温を測ってくれたようだ。 俺氏、絶賛風邪なう。 AL/MI作戦の終了、撤退の僅か数日後に倒れてしまった。軍医によると、過労と心労だという。 大和や北上の策略(大本営への有給申請)により、こうして天津風と二人、おとなしくしているわけだ。 「ほら、少し水飲んで、少し寝てなさい」 そう言ってスポーツドリンクを差し出してくる。 キャップ部分を換装したストローを口にくわえ、ゴクゴクと飲む。 「ありがとな天津風」 ストローを外してスポドリを冷蔵庫に仕舞う天津風に声を掛ける。 「い、いいのよ別に!夫の面倒を見るのが妻の役目でしょ!」 自分で夫だ妻だと言って、悶えている。かわいい」 「な、なにいってるのよ!大人しく寝てなさい!」 おっと、口出ていたようだ。仕方ないので、大人しく布団に潜る。きゅーそくせんこー。 戻ってきた天津風の、いつもより少し赤い顔を見たあと、目を閉じる。 「大規模作戦中、ずっとみんなの事心配してたものね…こういうときくらい、ゆっくり休んでね」 睡魔の暗闇に落ちる寸前に聞こえた優しげな声は、俺の幻聴だったのだろうか…? 344 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/09/12(金) 07 41 26 ID 12yOsGs6 ふと目が覚めると、時計の針はヒトフタマルマルを指していた。 ゆっくり体を起こす。調子は悪くないようだ。 「あら、起きた?」 天津風の声。 寝起きの働かない頭が、天津風を認識する。 次の瞬間、俺は天津風を捕まえ、ベッドに押し倒していた。 「きゃあ!」 可愛らしい悲鳴をあげつつ、抵抗する事なく倒れ込む。 「風邪ひいてるってのに元気ね…」 クスクスと笑いながら、天津風がそっと、俺の耳元に顔を持ってきて、 「そうね、大規模作戦、頑張ったご褒美あげる。あたしを好きにしていいわ」 艶っぽい声でそう囁かれ、様々な要因で欠片ほどしか残っていない理性が、欲望にあっさりと押し流される。 345 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/09/12(金) 07 42 48 ID 12yOsGs6 「んん…んむぅ…ちゅる…」 溶けるようなキス。天津風の口内を、ねぶるように蹂躙する。その間に天津風の服のボタンを外していく。 左手でボタンを外しながらもう右手で天津風の頭を撫でる。 さらけ出された下着は黒。いつもそうだが、するときにはいつも、誘っているように見えてしまう。 やがてキスを少しずつ下に下ろしていき、黒いブラにたどり着く。 頭を撫でていた右手で、ブラのホックを外し、取り払った。 先程からのキスに天津風も興奮してくれたらしく、薄い胸の頂にツンとピンクの乳首が立っていた。 堪らず左(主観)に吸い付く。 「ひゃああっ!」 快楽の悲鳴。その声に含まれる色香に気をよくし、右手でもう片方を弄る。 舌で転がし、やわやわと揉み。唇でねぶり、指先でつまみ。 「ひぅっ…ダメ…もうイッちゃ…あぁっ!…イクぅぅぅぅぅ!」 胸への攻めで、天津風が達する。 「大丈夫か?」 やり過ぎたかと心配する俺に、少し落ち着いたらしく、優しく微笑んでこう言ってくれた。 「大丈夫、気持ちよかったから。それより、続けよ…?」 「ああ」 許しも得て、行為は再開する。胸から更に下へ降りていき、二つ目の黒い布にたどり着く。 両側が結ばれているタイプの下着。片側だけ解いて、秘部をさらけ出す。 これまでの反応から予測してはいたが、予想通り天津風の秘部は愛液で濡れそぼっていた。 くちゅり。 俺の指が秘部に触れる。 「ひゃああ!」 胸に触れたときと似たような、しかし含まれる快楽は比べ物にならない声が響く。 今度はやり過ぎないように、慎重に。毛の生えていない秘部に、そっと左手の人差し指と中指を入れる。 「ふぁっ!あぁっ!」 天津風の膣内は、とても熱い。普通の艦娘達(他の子達にこんなことをしている訳ではない。あくまで平均的な体温の話である)よりも、天津風は体温が高い。それゆえか、天津風の膣内が、とても熱く、心地よく感じる。 ぐちゅぐちゅと、入れた指でかき回す。親指と薬指で、クリトリスをいじり回してやる。ただし、焦らさない程度に慎重に。 「あんっ!ふぁっ!んあぁっ!」 いつもはすました表情の天津風が、俺だけに見せる『女』の顔。その顔に我慢できなくなり、指をそっと抜く。 346 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/09/12(金) 07 45 29 ID 12yOsGs6 少し落ち着かせるため、ゆっくり頭を撫でていると、天津風が『女』の顔のまま、こう言った。 「ふふ、我慢できなくなっちゃった?」 「ああ」 「なら、いいよ?あたしで、いっぱい気持ちよくなって?」 その言葉に、俺は服を全て脱ぎ捨て、天津風に覆い被さる。 ガッチガチに固くなった肉棒の先を、天津風の秘部に当てる。 「いくぞ?」 「うん、来て」 その掛け合いを合図に、ゆっくりと肉棒を沈めていく。 「んぁ!あぁっ!いいっ!いいよぉ!」 ずぷぷ…と卑猥な音を立て、秘部が肉棒を受け入れていく。天津風の膣内はいつも通り熱く、締まっていた。 最奥まで挿入れて、天津風の小さな体を抱き締める。 「相変わらず、熱くて気持ちいいな」 「そうっ?ならっ、嬉しっ!んぁっ!」 天津風の膣内が蠢く。まるで、早く精液を寄越せとねだっているようだ。 「いいわっ!いっはい、動いてぇっ!一緒に、気持ちよく、なりましょっ!あぁっ!」 その言葉通り、ゆっくりと動き出す。奥まで突き挿入れた肉棒を、まだ始まったばかりだしとゆっくり抜いていく。ズプズプと、雁首が少し出るまで抜くと、今度はまた埋めていく。 「んああああぁぁぁ!」 どうやらきちんと感じているらしい。何度か同じペースで繰り返した後、天津風を抱き締めてキスを落とし、こう宣言した。 「もっと早くいくぞ」 俺の宣言に、快楽の余韻がが残る微笑みを浮かべた後、俺に抱きついてこう囁いた。 「いいわ。あなたもあたしも、もっと、もっと気持ちよくして?」 グッと腰を引き、今度はパンッと音が鳴る位、激しく突き挿入れる。 「ふぁっ!いいっ!気持ち、いいっ!もっとっ!んぁっ!もっとぉ!」 347 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/09/12(金) 07 46 05 ID 12yOsGs6 何度も、何度も腰を打ち付ける。 膣内は熱く蠢き、締め付け、俺から精を搾り取ろうとする。 膣内の快感。 天津風の、俺だけが見ることができる恥態。 天津風の、快感を隠す事なく教えてくれる嬌声。 それらが合わさって、俺を絶頂の寸前に導く。 「天津風っ!そろそろ、イくぞっ!」 「いいわっ!あなたでっ!いっはいにっ、してぇっ!あぁっ!イく!イッちゃう!」 その言葉と共に、最高の快感をもたらす締め付けが肉棒を包む。 「くうっ!射精るっ!」 ビュルルルル!ドクッ、ドクッ、ドクン、ドプドプドプ! 「あぁっ!きたぁ!あなたが!んああああぁぁぁ!イくぅぅぅぅぅぅうううう!」 まだ、射精は止まらない。ドクドクと、天津風の子宮に精液を流し込んでいく。 びくびくと体を震わせる天津風を抱き締め、頭を撫でてやった。 348 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/09/12(金) 07 47 04 ID 12yOsGs6 「そういえば、あなたが風邪ひいてるの、すっかり忘れてたわ」 もう一回ヤった後、シャワーを二人で浴び、結局風呂場で三回戦。上がって飯食ってその後戻ってきた俺提督が異常に熱いことに気付いた天津風が、その事を思い出して布団を変えてから一言。 「でも、ここ1ヶ月、ご無沙汰だっもの。お互い様よね」 そんなことを無自覚で言うものだから、俺はもう臨戦態勢に移行。 「なあ天津風」 「なに?」 「このまま着衣セックスしたまま寝ちゃおぐぼぁ?!」 ナイスパンチ。鳩尾を的確に狙うとは。 「な、なにいってるのよ!」 顔を真っ赤にして叫ぶ天津風。しかし、俯いて一言。 「でも、それも悪く無いかも…ひゃあ!」 俺氏節操無さすぎ。でも仕方ない。天津風が可愛いんだもん。熱い夜が始まる。早速天津風の下の下着を取っ払いー +おまけ 349 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/09/12(金) 07 47 37 ID 12yOsGs6 イオナ「ぐんぞー、私もう一度鎮守府行きたい」 千早群像「ああ、以前世話になったとこか。そうだな、行く方法を探さな*�* ヒュウガ「姉様!千早群像!またあの世界に飛ばされました!」 イオナ「噂をすれば?」 演習場 ドオォォォオン! 北上「」 金剛「」 大和「」 時津風「」 五月雨「」 第六駆逐隊「」 第七駆逐隊「」 赤城「これって、イ401…イオナさん…ですよね?」 提督私室 ドオォォォオン! 提督「うわぁっ!」パン 天津風「きゃあっ!イくぅ!」ビクンビクン 物陰 タカオ「タカオ、見ちゃいましたぁ…」 ハルナ「タグ添付、分類、記録…」 初風「(唖然)」 350 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/09/12(金) 12 45 42 ID 12yOsGs6 文字化けするし投下直後に端末落とすし最悪… 文字化け部分は上から順に演習場、提督私室、物陰になります。 試験前のおかしなテンションでやりました。反省はしている。後悔はしてない。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前回の続き 海水浴ではしゃぎ過ぎた艦娘たちは早々に夕飯を食べ終え各自の部屋に戻るヒトハチマルマル。 何時もはうるさい食堂で霧島は湯呑に入れたお茶をゆっくりと飲んでいた。普段は姉の金剛に合わせ紅茶を飲むことが多いが、生まれも育ちも日本な彼女はどちらかと言えば緑茶の方が好みだったりする。 「あ、霧島さん。今時間良いでち?」 振り向くと提督が羽織らせたのかぶかぶかの上着を着たゴーヤがピッと背を伸ばして立っていた 「あら、ゴーヤ。体は大丈夫?」「ハイでち!心配かけてごめんなさい」 ぺこりと頭を下げるゴーヤに隣に座るように促す。 「失礼しますでち」「そんなに畏まらなくてもいいわよ?それで何か用かしら?」「あの、てーとくの事まだ怒ってるでち?」 霧島の顔を覗いつつそう聞いてくるゴーヤに 「大丈夫よ、怒っていないわ」 そう返すとニッパとゴーヤの顔に笑みが戻る。 「よかったでち。」「ふふ、ゴーヤは指令が大好きなのね」「ハイでち!」 いつもの調子に戻ったゴーヤに頬が無意識のうちにゆるむ。 「あ、それででちね」「まだ何か?」「今日これから何か予定とかあるでち?」 うーんと考えるがとくにはない。いつも賑やかな姉たちは遊び疲れて寝ているし榛名もそれにつき合わされてくたーっとしている 「とくにはないわ。どうかしたの?」「んと、霧島さんもてーとくとお風呂入りたいって言ってたでち。だから一緒に入ろうかなって」 不意を突かれカッと顔が赤くなる霧島。 「き、聞いていたの?」「ハイでち。」「いえあれは、その…」「じゃあフタマルマルマルに指令室にくるでち、水着忘れちゃだめでち!」 そう言い残すと真っ赤になった霧島を置いて鼻歌交じりに食道から出ていくのであった。 「指令とお風呂…」 つぶやきながら霧島は自室の衣装ダンスから水着を取り出す。彼女は資料庫の整理を提督に頼まれていたためこの水着は着用していない。 ―指令と一緒にお風呂に入る―そんな想像をした自分の少しに緩んだ顔に気が付きパンとほほを叩く。 ダメよ霧島、この鎮守府の風紀を乱しては。そう言い聞かせふぅと息をつく。 「あ、あれ?」 気が付けば指令室の前。手には水着を入れた小さな鞄。時刻はヒトキュウゴーゴー 無意識のうちに指令室に来てしまった。しかも五分前に。今なら引き返せると思いつつもその手は指令室の扉にかかり、開けていた 「霧島さん?早いでちね」「え、ええ」 指令室にいたのはゴーヤのみだった 「指令は?」「今お風呂でち。さ、早く行くでち」 そして霧島はゴーヤに手を引かれ更衣室に消えてゆくのだった 「はぁ…やってしまった」 こんこんとわく風呂に入りつつ天井を見上げる。自分の艦隊に所属する潜水艦と性行をしてしまった。(字面にすると物凄いな) 別段彼女だけを特別扱いするわけには職務上行けないのだが体の関係となってしまへばそうも言えない。どうしたものかそう思案していると急に浴室のドアが開く 「てーとく!」 水しぶきを建てながらお湯に入りさも当然のように提督の膝の上に座るゴーヤ。そして水着に着替えおずおずと入って来る霧島にポカーンと口を開ける提督 「お、お邪魔します」「え、あ、え?」 霧島はちゃぷっと静かに入り提督の左隣に座る。提督はというとぽかんとしながらも霧島の豊満な体に目が釘付けとなっている。 「あ、てーとくの魚雷さんこんにちはでち!」 当然男として反応してしまう物は仕方なくゴーヤの尻の下でムクムクと大きく勃起する提督の魚雷。以前と違い提督は水着など付けていないため直にゴーヤの尻とスク水に当たっている。 ゴーヤが尻をどけ向かい合うように座ると尻の下で隠れていた魚雷が当然霧島からも見える訳で 「お、大きい…これが指令の…」「霧島さん、てーとくの魚雷さんは凄いでち。こうやってなでなでしてあげるともっと大きくなるでち!」「おい、ゴーヤ止めなさ、オウッ!」 提督がゴーヤを止めようとするが不意に霧島の手が竿を握り阻まれてしまう。 ちゃぷちゃぷと霧島の細く白い手が竿をしごきゴーヤの小さく肉付きのいい手が先端を撫で繰り回す。同時に霧島の豊満な胸がギュッと提督の左腕に当たり、太ももではゴーヤのスク水を着た尻が当たる。 そんな状況で我慢が続く訳もなくどっぷりと湯の中に射精してしまう。 「これが、指令の精液…」「それ不味いでち」 湯の中をフワフワと漂う精液を救いまじまじと見つめる霧島と以前精液を口にしたときの感想を言いゴーヤ。そんな中すでに歯止めがきかない提督の魚雷は再び高度を上げる。 「好き勝手すんな!」 と右手でゴーヤの頭を捕まえキスをし、左手で霧島の股間部を弄りだす。 「んちゅ…ふぁ…てーとく…」「や、駄目です。し、しれぇ!」 ばちゃばちゃという水音と共に熱がこもった声が響く。 「ぷは…霧島さん、こんなことをしたんですから覚悟は出来ていますよね」 ゴーヤとのキスを止め隣にいる霧島に声をかける。普段は眼鏡をかけ凛とした彼女とは思えないくらいに溶けきった表情に理性など吹っ飛ばしてむしゃぶりつきそうになるのを堪え最終警告をする。 「は、い。指令…お願いします」 その言葉を聞き提督の欲求が爆発する。左手はそのまま動かしながらかぷっと胸の先端にかぶり付き吸い上げる 「あ、だめ…ん…そんなに吸っては」「ふぁめ?」「しゃべらないでぇ!」 ゴーヤには右手で股間に指を入れ少し荒々しく動かす。 「てーとくぅ!指、キモチイイでちぃ!」 そして霧島の胸から口を離した提督はゴーヤに耳打ちをする。 「ゴーヤ、霧島さんの胸どう思う?」「ふぁ…すっごく柔らかそう…でち」「よし、じゃあゴーヤは右胸を舐めて霧島さんを気持ちよくしてあげよう」「ハイでち!」「二人とも何を話して…」 霧島が言い終わる前に二人はそれぞれ左右のたわわな胸にしゃぶりつく 「あぁあああ!」 当然ゴーヤたちの中に入れている指を動かしながら貪るように胸をしゃぶる。 「あ、やめッ、イッ、イクゥ!」 霧島の股間からお湯とは違う暖かさの水が放たれ気を失った。 「ゴーヤ、次はお前だ」「ハイでち!」 霧島の中から指をだしゴーヤの股を覆うスク水をどかす。ぬめっとした粘液を出す肉穴に硬度を上げた提督の魚雷がゆっくり入ってゆく。昼間に一度経験したとは言ってもまだ幼いそこはきつい。ゆっくりと侵入させてゆくとぶるっとゴーヤが震える。 「痛いか?」「うんん、大丈夫でち…てーとく、もっと深く入れて…」 提督にしがみ付くように密着するゴーヤの頭を撫でながら魚雷はゴーヤの奥深くに進んでゆく。 「此処までか。動くぞ…」「ん」 激しく水音を立てながら互いに求め合う提督とゴーヤ。その音に目を覚ました霧島は無意識に自身の性器を弄っていた。同時に彼に対し愛を叫ぶ姉に対しての引け目を感じていた。 (私なんかが金剛姉様より先に指令とこんなことになるなんて) そんな彼女をよそに目の前の男女の行為は終盤に差し掛かっていた。 「行くぞゴーヤ!」「あ、来て!てーとく!」 ビクンと二人の体が震えゆっくりと結合部が離される。ぽたぽたとお湯に落ちる精液と愛液。 「気持ち…よかった…でち」 くたっと気を失ったゴーヤに提督はバスタオルをかけそして霧島を見つめる。まだ硬度を失っていない。それを見るうちに金剛に対する引け目がすっと消えていく。 「指令、改めてお願いします」「ああ」「私を抱いてください」 その後二人は激しく求めあった。胸を貪りしがみ付き指で性器を弄られ…そして 「行くぞ」「はい」 お湯から出て浴室の壁に手を付き尻を突き出す形になった霧島の性器にゆっくりと提督の肉棒が入っていく。 ゴーヤと違い柔らかくそして優しく包み込むような肉のうねりに直ぐに腰を振りたい気持ちを抑えじっくり入れて行く そして入りきったのを確認しゆっくりと腰を突き出す。そのたびにプルプル震える胸や形のいい尻を鷲掴みにする。 「あ、それダメ、です」 胸を弄りながら突いてやると一層ナカが締まる。そして提督も知らず知らず腰が激しくなる。 「霧島、さん、イきそうだ」「はぁ、ください、指令の、私に!」 ドップリと霧島の中に出し二人はストンと床にへたり込む。 「ヘイ!霧島!こんな時間に何処に行ってたのかナー?」「金剛姉様!?いえ。その…」 自室に戻る途中の寮内でばったりと姉に遭遇してしまった。 「ドックにもいないし心配シタノヨ?」「御免なさい…」 このまま白を切るつもりの霧島だったが偶然ゴーヤがそこを通りかかり 「霧島さん!またいつかてーとくとお風呂入るでち!」 と言ってしまった 「お風呂ネー」「あ、あの姉様?」「比叡!」「ハイ此処に!」「霧島を連行シマス!」「了解」 「え、ちょっと姉様!?あーれー…」 翌日から提督の入浴中に艦娘たちが浴室に侵入、経費に大量のまむしドリンクが追加されたのはまた別の話
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「朝潮よ、ちょっとこれを着てみないか?」 昼下がりの鎮守府、指令室に呼んだ朝潮に衣服の入った紙袋を渡す。 「艦のスペックは服装に左右される」という噂を聞き試してみたいという好奇心から建造ドッグの妖精さんに頼み込み新しい服を仕立ててもらったのである。報酬として大量の飴玉を要求され財布にダメージを喰らったがまぁいいだろう 「服…ですか…」「ああ、かの不沈艦雪風の着ている服だ。」 じっと紙袋を見つめたのち 「はい、朝潮すぐに着替えてまいります!」 と良い返事を返してくれた。 「司令官、そのズボンかスカートは…」「ん?ないぞ」「え」「雪風はその格好でいるらしい」 もじもじと服の裾を必死につかみ前を隠そうとする朝潮。諸提督もご存じの通り雪風の服は上のシャツのみであり、うっすらと下着が見える。 「そ、その、さすがに恥ずかし…」「さぁ朝潮、行くぞ」「え、あの何処へ?」 「どこって今日は間宮さんが食糧物資を持ってきてくれる日だろ?秘書官の君にはそのチェックの仕事を機能頼んだじゃないか」「あ、では着替えて…」「もう間宮さんの到着時刻だな。早く行くぞ」「え、あ、は、ハイ…」 朝潮はそのままの格好で廊下を共に歩く。当然鎮守府内は多くの艦娘がいる。彼女らの視線が朝潮に注ぎ朝潮の顔はこれでもかと真っ赤になっている。 「うぅうう…」 仕事を終え指令室に戻ってきた。責任感の強い朝潮は羞恥心に耐えきっちりと仕事をしていた。間宮さんからは「あまり虐めちゃだめですよ」と窘められたが 「ご苦労だったな。」「ハイ…」 未だ雪風の服を着ているがもはや羞恥心が限界なのか目に涙を溜めている。 「どうした?」「いえ、なんでもないです」 言葉とは裏腹に珍しく怒ったような声色になっている。 「悪かった、朝潮が可愛すぎいてついな。一種の愛情表現だ」「…私としてはもっと普通の愛情表現を望みます」 はぁと一息つき朝潮の両の肩に手を置き唇を重ねる。触れるだけのキスから段々と舌を入れ互いに絡ませる。 「ふぁ…しれぇ…んふ」 ちゅう、と音を立て唇を離す。先ほどとは違いとろんとした顔になった朝潮のシャツのボタンを取ってゆく。白いインナーの中に右手を入れ、わずかな膨らみの頂にピンと尖る乳首を突く。 「あ、だめっ」 ピクンと朝潮の体が跳ねる 「駄目?じゃあ止めるか?」「いやぁ、止めないでぇ」 何時もの真面目でしっかり者な一面は消えただ気持ち良くなろうとする朝潮にゾクリとなる。 「いつの間にかエッチな子になっちゃったなぁ」「司令官のせい、です」 すっと左手を下腹部に伸ばす。すでに濡れてぐっしょりとしたパンティの上から筋を人差し指でなぞる。すぐにでも指を突っ込んで掻き回してやりたいところだがそれでは些か面白みがない。 「あん、しれぇかん…」「なんだ?」 もじもじと太ももを摺る朝潮。何が欲しいかは把握しているが口に出すまでは気付かないふりをする。 「言いたいことはちゃんと口にしないとなぁ」「ん…いじわるですぅ」「今更だな」 筋をなぞるスピードを緩めつつ言葉を促す 「司令官の…で、朝潮をめちゃくちゃにして下さい」「…40点かな」 指をパンティの中に忍ばせわざと音の出るように動かし人差し指を入れる。同時に胸を弄る手を激しくし時折ペロッと舐める。 「あ、あぁ、来ちゃいますぅ!」 パクッと右の胸を口に含み、左乳首は抓む。そしてナカを弄る指は追加で中指を入れバラバラに激しく掻き回す。 「あ、あぁあああああああ!!!」 力が抜けた朝潮の体を支える。 「よっと、大丈夫か?」「は、はひぃ」 左手を朝潮の中からだし涙と鼻水も出てぐちゃぐちゃになった顔をハンカチで拭ってやる。 「しれぇかん」「なんだ?」「お、おちん、ちん下さい」 ゾクゾクと背筋が震える。この真面目な朝潮が卑猥に懇願する光景。膨張した一物をズボンから出す。 「力抜けよ」「ハイ」 くちっと朝潮の陰部を開かせゆっくりと入れて行く。幼く浅いそこは締り良く肉棒を包み込む。ぐっちゃぐちゃと粘着質な水音が響き朝潮の嬌声がだんだんと大きくなっていく。 「どうだぁ、いつも皆と居る此処で滅茶苦茶にされるのはぁ!」「き、キモチいいですぅ」 朝潮が一段と高い声を出すと同時にキュッと締りが強くなる。 「ふぁ、あああああああ!」 ドップリと精液が朝潮の中に流れ込み意識が遠のいて行った。 「ん、司令官…?」「起きたな」 ソファーの上で膝枕された状態で朝潮が目覚める。服はいつものになっており色々汚れた体も奇麗になっている。 「あの、お手を煩わせてしまって…」 此処で相手を責めない辺り彼女らしいと思う。 「何、気にするな」 優しく頭を撫でると気持ちよさそうに目を細め再びまどろみに落ちていく。 その寝顔を見ながらさて次はどうやって弄ってやろうか、と考えを張り巡らせながら指令室は夕焼け色に染まっていった 当初、朝潮には何の感情も抱いていなかった。数ある駆逐艦の中のネームシップの一つ。 その程度の認識しかもっていなかったのだ。 だがある日、秘書を務めている艦娘が長期遠征に出ており雑務を任せられる者がいなくなってしまった。 どうしたものかと考えていたとき、ふと朝潮の事を思い出した。子供っぽさの残る駆逐艦の中では勤務にも真面目だし、手際も良い。 さっそく放送を使って呼び出すと朝潮はきりっとした面持ちで指令室に入って来る 「何かご用でしょうか」 ピンと背を張りはきはきと声を出す。なかなかに仕事は出来そうだ 「今秘書艦が遠征中でな。その間の手伝いを頼みたいのだが」「分りました。この朝潮、精一杯務めさせていただきます」 実際彼女の仕事ぶりは素晴らしかった。一つ一つ丁寧に仕事をしてくれるし何より細かなところに気が利く。 「お疲れ様、できれば明日も手伝ってもらってもいいか?」 一通りの仕事を終え労う。 「了解しました!」 元気に答える彼女の頭を撫でてやると恥ずかしそうではあったが嬉しそうに目を細めていた。 それからしばらく彼女に代理の秘書官として働いてもらった。時折大潮や荒潮、満潮、霰、霞も手伝いに来てくれた。 満潮には「アンタが朝潮に何かしないように監視するだけよ」と言われ霞には「みんなに手を出したら…」と砲を向けられた。朝潮型の中で最初に配属されたのは満潮、次に霞だが姉妹艦が増えるにつれ若干刺々しい言葉が丸くなっていった気がする。 「で霰、お前は何故俺の膝の上にいる?」 小休憩させていた霰が無言のままに左膝に乗る。無口なほうの彼女だがこういった行動をとるのは初めてだ。 「司令官…朝潮の事…どう思ってる?」「んあ?」「朝潮…司令官と居ると、すごく楽しそう…」 どうと言われても別段特別な感情は抱いていない。 「頼りになる良い娘だと思っているぞ?」「そう…でも朝潮は、きっと司令官のこと好きだと思う」 無口だが他人の事はよく見ている霰は何時もの無表情で続ける 「司令官…朝潮の事宜しく」「いや、宜しくと言われても」「あーーーーー!!!!霰ズルい!!!」 突如として意味を劈くような高い声が響く。手洗いから戻った大潮がこちらに指をさして立っていた。 「私も乗ります!!!それ、どーーーん!!」 右膝に大潮が乗る。なんだこの状況 「戻ったわよ…って何してんのよアンタたち!」 次に戻った満潮が声を上げ 「死んじゃえ!」 と霞が砲門を開く 「落ち着いて二人とも!!」 と朝潮が必死になだめて事なきを得た。 酷い目にあいかけたが朝潮以外は帰し執務に戻る。 「すいません司令官。妹たちがご迷惑を…」 仕事に区切りをつけた朝潮が頭を下げる。別に被害を受けたわけではないし気にはしていない。 「なに、気にするな」「ですが…」 どうにも生真面目すぎるな。 「そうだ、俺の膝に朝潮も座ってみるか?」「ふえ!?」 素っ頓狂な声を上げる朝潮。いい反応だ。この時無性に彼女を弄りつくしたいという感情が生まれる 「まぁ嫌ならいいさ」「い、いえ!宜しくお願いします」 柔らかな体が密着しちょうど鼻のところに朝潮の頭頂部が置かれる。少しシャンプーの匂いが鼻をくすぐる 「それ」「ふにゃ!?」 後ろから彼女の頬を左右に引っ張る。餅のような柔らかな頬は面白いように伸びる。 「ひゃめふぇふふぁしゃい」「ん~?」 聞こえないふりをし頬を弄る 「ひへひふぁんしゃん」 両の手を開放すると涙目になりながらこちらの顔を覗き込んでくる 「酷いです、朝潮をおもちゃみたいにして」「ははは、悪い悪い」 口ではいつも通りに返すが実は心臓が早くなっている。涙目になった朝潮に加え霰のあの一言が余計に意識させる 「お詫びになんかしようじゃないか」「お詫び…ですか…」 少し考えたようにうつむきぽつりと 「キス…」 とこぼした 「え」「あ、いえそのなんでもないです!」 真っ赤になりながら膝から出ようとする朝潮の腕を掴み抱き寄せる 「あ、あのその…」「朝潮」 優しく顔をこちらに向けさせゆっくりと唇を重ねる ピクッと一瞬朝潮の体が強張るが次第に力が抜けていきこちらに身を委ねてきた。 「んちゅ、はぁ…司令官…」「朝潮、可愛いな」 そう囁くとさらに真っ赤になる。 「そんな朝潮にはもったいないお言葉です」「可愛いから仕方ないだろ」「あぅ…言わないでください…」 そんな朝潮を見てもっと乱したいという欲求が思考を支配していく。抱き寄せたまま浅くキスを繰り返し左手で彼女の尻を掴む 「ひゃあ!司令官なにを!?」「何をってそりゃセ…」「言わなくていいです!!」 そういう知識もあるんだなと思いながら張のある尻を揉みしだく。 「嫌なら突き飛ばすなりしな。」「あ、う、嫌じゃないです」 まぁ彼女の腕力で突き飛ばされるような軟な体ではないが ムニムニと手に合わせ形を変える尻に荒くなっていく吐息。ぎゅうっと抱きついている腕に力が入る。 「んじゃ、次行くぞ」「…ハイ」 シャツを脱がしインナーの中に手を入れる。ほとんど平らな胸にちょこんとある小さな乳首。それを指で弾き抑え転がすたび朝潮はピクンと跳ねる。 「ひゃん!」 尻にある手を彼女の股に移動させパンティ越しに筋をなぞる。 「そこは、汚いですぅ」「へぇ…じゃあどんだけ汚いか見てみるか」「やあ…」 いったん体を離し下着をずらす。べちゃりと愛液がズボンをさらに濡らすが気にせず朝潮のナカに指を入れる。 「ひっ!」「力を抜け、ゆっくり呼吸するんだ」 きつく指を締め上げられる。その異物感に強張る体を解させゆっくりと広げるように指を動かしてゆく。 「あ、何、これぇ…変にぃなっちゃいますぅ」 ぽろぽろと涙をこぼしながら快楽に翻弄される朝潮。すでに蕩けた顔にはいつもの面影はなくそのギャップがさらに興奮させる。 二本目の指を入れゆっくり時間をかけて肉穴を広げて行く。 「…しれえかん」「ん?」「しれいかんの下さい」 リクエストに応えズボンのチャックを開く。すでにテントを張り臨戦態勢を取っていたそれは何時になく大きい気がする。 (入んのかこれ…) 正直すぐさま突っ込んで腰を打ち付けたいが相手は駆逐艦。慣らしたが果たして大丈夫だろうか、と残った理性がわずかに躊躇させる。が 「早くぅ…」 とねだる朝潮にそんな理性など押しつぶされた。 狭い入口をぎちっと広げゆっくり朝潮の中を蹂躙してゆく。しがみ付いた朝潮の手が背中に食い込む。ゆっくりと少しずつ奥へと進むたびキツイ膣圧に射精しそうになる。 漸く奥にたどり着いたところで一回止まる。結合部からは破瓜した血が流れ椅子とズボンを赤く染めている。よくもこんな小さな体に入ったモノだと他人事のように思う反面、自分を受け入れてくれた朝潮がたまらなく愛おしい 「もう、大丈夫です」 そう答えた朝潮は優しく微笑んでいた。 軽いキスをしながらゆっくりと腰を打ち付けて行く。ぐちゅぐちゅという水音が次第に大きくなり重ねた唇から熱い息が漏れる。すでに何回も達した朝潮はキュウっと何度も締め付けてくる 「んふ…あ」 唇が離れ激しい息遣いの中堪えてきた射精が限界を迎え朝潮の中の一物が一層大きくなっていく。 「あぁ、しれいかん、しれいかん!!」「出すぞ、朝潮!」 強い締め付けの後どっぷりと朝潮の中が満たされてゆく。 「うーん…?」 朝潮が目を覚ますと自室のベッドの上だった 「夢…?」 しかししっかりと下腹部に残る異物感と痛み、中からどろりと溢れた精に現実だったと教えられる。 「~~~~~!」 真っ赤になりながら枕に顔を押し付ける。恥ずかしさに悶えながらまだ残った疲労に朝潮は幸福感と共に眠りへと落ちていくのだった 「司令官…」「おう!?霰か、吃驚した」 寝巻に着替え行為で汚れたズボンを洗っていると後ろか霰に声を掛けられた。 「何を…しているの…?」「あ、いや、ちょっと鼻血が出てズボンが汚れてな」 はははと流そうとするが一言 「お姉ちゃんは…任せた…」「!?」「…泣かせたら…許さないよ…?」 んちゃと言い残し部屋に戻る霰に言いようのない恐ろしさを感じつつ再び洗濯にいそしむのであった
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325 名前:幼妻大鯨ちゃん[sage] 投稿日:2015/03/03(火) 21 41 49 ID UK87oIHg 桃の節句なので非エロですが投下します 326 名前:ほ・ろ・よ・い 幼妻大鯨ちゃん[sage] 投稿日:2015/03/03(火) 21 42 48 ID UK87oIHg 今日は3月3日。女の子を祝う楽しい雛祭りの日である。 鎮守府には艦娘と呼ばれるたくさんの女の子がいるため、男の俺にも無関係というわけではない。 だが元々は古代中国の上巳節と呼ばれるもので、それは男女の関係なく行われるものであった。 唐の時代に日本に伝わり上巳の節句となり、様々な過程を経て女の子を祝う雛祭りとなったのだ。 季節の行事には目敏い俺だったが、雛祭りが元々女の子だけのものではなかったと知ったのは最近の事だった。 準備なんてできるはずもなく、今年は雛祭りとして艦娘を祝う為の祭りに終わることになるが 来年はきちんと準備しておいて女の子だけでなくみんなの健康を祝う行事を行いたい。 鎮守府での雛祭りを楽しみに足早に出張から帰ってきた俺は意外な出迎えに驚いた。 「おっ帰りなさぁ~い」 「ッ!?」 その場にいたみんなも驚いていた。大鯨が高いテンションで俺に抱き着き、キスしたからだ。 しかもそのキスはなんだか酒臭い気がした。 「まあ、大鯨ちゃんったらダ・イ・タ・ン、大胆ね」 「んんっ…………っはあっ、のんきに大鯨の声真似してる場合か!?一体どうしたというのだ!?」 やっとのことで口を離した俺は思わず如月に怒鳴り散らすような口調で言ってしまった。 「あ、あの……」 「なんだ?」 電が恐る恐る話しかけてきた。俺はとりあえず落ち着いて聞いた。 「実は…私が大鯨さんに雛祭り用に用意した甘酒がたくさんあまったからそれを飲ませて… そうしたらあんな調子になっちゃって……」 「甘酒で酔うなんて……お酒とっても弱いのかしら!」 「そんなはずないよ。大鯨はあまりお酒には強くないけど、提督と同じくらいには飲めたはず……まさか!?」 「どうやらそのまさかみたいだな」 隼鷹が何かに気付いた時、俺は転がっていた酒瓶を確認した。 「こりゃ甘酒じゃない。白酒だ」 「やっぱりね…」 「司令官、白酒ってな・あ・に・」 いつもの調子…だが必死にいつもの調子でいようとしているような感じだった。 「白酒は甘いから甘酒と混同しやすいけど、アルコールがほぼない甘酒は酒税法上はお酒じゃないけど、 白酒はアルコール度数が9もあってリキュール、つまりれっきとしたお酒なんだよ」 さすがは隼鷹だ。酒が絡んだ時の速さときたら天下一品だろう。 「じゃあ私達子供が雛祭りに白酒と思って飲んでいたのは…」 「酔わなかったのなら甘酒と勘違いしていたのさ」 「つまり白酒は甘酒の一種ではなかったのですか…」 「そういうことだ……電、このことはよく覚えておいて、これからは気をつけるんだ」 「わかりました……」 電がすまなさそうな顔をしながら答えた。 「で、これからどうするのかしら……?」 「そうだな……」 如月が目をやった先にはすっかり出来上がっていた大鯨の姿があった。 「さっきまではこんなんじゃなかったけど提督が帰ってきた途端こうなのよ…」 「このままじゃ雛祭りに参加させられないな…」 「司令官さんは大鯨さんと一緒に休んでいてください。後は私達が……」 「…わかったよ鳥海。君達に任せる」 「そうよ司令官、私達に頼ってもいいんだからね!」 俺は鳥海や雷達に全てを任せ、大鯨と共に司令室に戻った。 「提督ぅ…雛祭りに行かないんですかぁ…」 「大鯨、今の君じゃ何をしてしまうかわからない」 「隼鷹さんだって酔っ払いながら任務に勤めている時があるじゃないですかぁ」 「彼女は酔っ払っていてもそれなりにしっかりしているから大丈夫だけど、 君はここまで酔ったことなんてないからどうなるのかわからないし」 彼女は酒に少しは付き合える程度には強く、いつもこうなる前には飲むのをやめる。 だから彼女は酒を飲んでいても悪酔いすることはなかった。 彼女がこれほどまでに酔っていたのは、甘酒という思い込みのもとでかなりの白酒を飲んでしまったからであろう。 「とにかく俺達の今日の仕事は終わりだ。ゆっくりと休もう」 「そうですかぁ……だったら!」 「おいっ!?」 彼女がいきなり押し倒してきた。 「何を…」 「いいじゃないですか、夫婦なんですし……それに……私……寂しかったんですよ……長い間あなたと会えなくて」 長い間といっても一週間のことである。しかし俺達は結婚してからそれほどの期間離れ離れになったことはなかった。 俺が大鯨を雛祭りの料理の準備の為に鎮守府に残したのが原因だろう。 ……ふと見せた悲しげな顔は艦娘大鯨ではなく一人の女としての顔だった…… 「だからしましょ。久しぶりに、たーっぷりと…ね」 「い、いや…」 俺が彼女を拒む理由なんて全くない。だけど彼女は酔っている。 酔っている人に対してそういった行為に及ぶ事は悪い事だからだ。 彼女なら及んでしまってもわかってくれそうだと思う一方、 どこか頭の中でやっちゃいけないと叫ぶ自分がいた。 「私はいつでも準…でき…………」 そういって彼女は俺に倒れ込んだ。そして聞こえてきたのは安らかな寝息だった。 ふう…一時はどうしようかと思ったがとりあえず一安心か。 俺はこのままだと二人とも風邪をひいてしまうだろうと思い布団を敷き、 彼女を布団に寝かせて俺も一緒の布団に入った。 彼女の顔はとても安心しきった表情だった。さっきまでの寂しげな表情はもうなかった。 俺はそんな彼女の寝顔をいつまでも、彼女の手を握りながら見つめていた。 「き、昨日はその、ご、ごめんなさいっ!」 彼女は起きて早々昨日の事について謝った。 「せっかくお寿司やはまぐりの潮汁を作っておいたのに…… それにあんなはしたない真似をしちゃって……」 はしたない真似なら今までにもなくはなかったが…… もしかしたら酒に呑まれてしまっての事を恥じたのかもしれない。 「いや、過ぎたことはいいんだ。これから気をつけたらいいから」 「ごめんなさい……」 「……この話はここまでだ。さて、今日は何をするか……」 「今日は……あなた確か出張帰りだから休みでしたね」 「君も雛祭りの準備をさせていたから今日は休みだな………… そうだ、せっかくだから料理を教えてくれないかな」 「料理、ですか?」 「俺だってちょっとは料理を作れるようにならないとな。 ラーメンスープとかうどんつゆとか、煮卵風のゆで卵とか…… お世辞には料理とはいえないものばかりだからな、俺ができるのは」 「はいっ!わかりました!一生懸命教えてあげますね」 昨日の失態を挽回しようとするかのように張り切る彼女の姿を見て頼もしさを感じた俺だった。 「そうだ、ついでに一ついいか?」 「なんですか?」 「その……君が酔っ払っている時に…そういったこと、してみても……いいかな……」 「…………はい…………別に構いませんよ……昨日だって、しても文句は言いませんでしたよ……」 彼女は恥ずかしそうに許可してくれた。 そんなことに許可を求める俺もちょっとアレだろうが、 親しき仲にも礼儀あり…ってこの場合に当てはまるかわからないが、 言っておかないと不安になる性格な俺なのであった。 ―続く― これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/